旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[日光道中]9・・・越ケ谷宿から春日部へ

春日部市 越ヶ谷宿の次の宿場は、粕壁宿。今は、”春日部”と書きますが、かつての宿場町は”粕壁”です。この2つの漢字で表記される”かすかべ”には、古い歴史があるようです。粕壁から春日部になったのか、或いはまた、別の変遷があったのか。詳しくは分かりま…

歩き旅のスケッチ[日光道中]8・・・越ケ谷宿へ

越谷市 草加市を過ぎた街道は、越谷市に入ります。越ヶ谷の宿場がある、越谷市*1。この都市の名前だけは、聞いたことはあったのですが、関西人の私にとっては、ほとんど知らない街でした。 それでも、今回の歩き旅、前半の宿泊拠点は、越谷と決めました。東…

歩き旅のスケッチ[日光道中]7・・・越谷へ

草加松原 草加の宿場を過ぎた後、街道は、草加松原と名付けられた、松並木の道に入ります。綾瀬川の右岸に続く並木道。その延長は、2キロほどにも及びます。県道のすぐ隣に設けられたこの道は、車道とは隔離され、往時の道が再現されたようなところです。 …

歩き旅のスケッチ[日光道中]6・・・草加宿へ

草加市 埼玉県の街道は、草加市から始まります。草加と言えば、草加煎餅が余りにも有名で、煎餅こそが、この街の知名度を上げているようにも思えます。草加煎餅の存在以外、何も知らない私たち。どのような街なのか、期待を持って歩きます。 そう言えば、芭…

歩き旅のスケッチ[日光道中]5・・・荒川と草加への道

荒川越え 千住の宿場を過ぎた後、街道は、関東平野の大河川、荒川に迫ります。その昔、旅人たちは、この川を舟などで渡り越えていたのでしょう。今は、国道4号線に架かる橋、千住新橋を利用して、対岸に渡ります。 荒川を越えた先は、依然として、足立区の…

歩き旅のスケッチ[日光道中]4・・・千住宿

賑わいの街 かつて、千住の宿場町だった北千住。今も、たくさんの人々が往き来して、賑わいの街をつくっています。北千住駅の周辺や駅近くの街道筋は、人の波が途切れることはありません。 この街を南北に通過している、日光道中。道幅や道の流れは、往時の…

歩き旅のスケッチ[日光道中]3・・・千住の道と隅田川

芭蕉との出会い 奥の細道の旅に出た松尾芭蕉は、江戸深川の芭蕉庵を引き払い、まず、近隣の杉風(さんぷう・・・杉山市兵衛、芭蕉の門人)の採茶庵に居を移します。そして時を待ち、隅田川の舟旅へ。川の流れに逆らうように、ゆっくりと、上流を目指します。…

歩き旅のスケッチ[日光道中]2・・・浅草から南千住へ

浅草 浅草にある、浅草寺の雷門。その正面に延びる道が、日光道中だということを、今回初めて知りました。これまでに、何回か足を運んだ浅草寺。日光道中の道筋にある、歴史ある寺院だったのです。 この浅草寺、朱塗りの門と大提灯のある一角は、誰もが知る…

歩き旅のスケッチ[日光道中]1・・・日本橋から

日光へ 今回から、再び「歩き旅」のシリーズを始めます。描くのは、五街道のひとつである、日光道中の道筋と宿場町。江戸日本橋から歩き始めて、徳川家康が祀られた、日光東照宮を目指します。 私たちが、この街道を歩いたのは、昨年*1の10月と11月のこ…

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]10・・・長谷寺と法起院(後編)

巡礼の起源 初瀬の町には、西国観音巡礼のゆかりの寺院が佇みます。法起院(ほうきいん)という名の小さなお寺、長谷寺の門前町が鍵型に折れる辺りに、ひっそりとその境内を隠しています。この法起院、長谷寺の開基である、徳道上人という方が、晩年に隠棲さ…