旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[甲州道中]4・・・上諏訪宿から茅野へ

諏訪盆地 街道は、上諏訪宿を過ぎた後、諏訪湖の南東側に細く広がる、諏訪盆地の東の縁を辿ります。この辺りの盆地の地形は、二等辺三角形の形をしていて、平地は、次第に先細りながら、そこそこ長く続きます。 急峻な山脈に挟まれた諏訪盆地。この先で途切…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]3・・・上諏訪宿

最初の宿場 下諏訪宿を後にして、江戸に向かう最初の宿場が、上諏訪宿。諏訪市の街の中心地に、ほど近いところです。JR中央本線の上諏訪駅は、宿場町のすぐ西の位置。駅舎の向こうは、諏訪湖と共に、上諏訪の温泉町が広がります。 甲州道中の沿線には、江戸…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]2・・・下諏訪宿から上諏訪宿へ

諏訪湖 諏訪湖は、長野県のほぼ中央部に位置しています。面積は、わずかに13平方キロメートル、周囲の長さも16キロ程度とされる、小じんまりとした湖です。この湖から注ぐ河川が、天竜川。伊那の渓谷を南下して、遠州灘に流れています。 諏訪湖の湖辺の…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]1・・・下諏訪宿

甲州道中 江戸時代に整備された五街道。江戸日本橋から、甲斐の国、今の山梨県に向かう街道は、一般的には、「甲州街道」と呼ばれています。”街道”は、本来は”海道”と言う意味で、東海道こそ、その名を背負っている街道です。 ところが、今回から紹介する「…

歩き旅のスケッチ[東海道]120・・・総集編6(最終回)

街道の風景 今回で、東海道の歩き旅は、最終回を迎えます。これまで、草津追分を起点として、江戸日本橋に至るまで、街道の風景や見どころなどを紹介させて頂きました。そして、直近の数回は、特筆すべきスポットに焦点を当てた総集編。宿場町や峠など、幾つ…

歩き旅のスケッチ[東海道]119・・・総集編5(街道筋)

街道の名残 東海道は、今から150年以上も前の道。この間に、鉄道や自動車などが普及して、道の様子は、大きく、その姿を変えました。それでも、21世紀に至っても、いまだに、往時の道が残るところは、少なくはありません。 開発の手が、及ばなかった集…

歩き旅のスケッチ[東海道]118・・・総集編4(峠道)

東海道の峠道 峠道は、その規模にもよりますが、一般的には厳しい道で、難所と言われるところです。東海道では、箱根峠と鈴鹿峠が有名で、長く続く坂道は、旅人の体力を奪います。それでも、峠を越えると、新しい県に入ったり、異なる景色が広がるなど、達成…

歩き旅のスケッチ[東海道]117・・・総集編3(宿場町)

東海道の宿場町 今回は、宿場町を振り返りたいと思います。中山道を歩いた時は、それこそ、江戸時代にタイムスリップしたような、見事な宿場町が何か所かありました。木曽路にある、妻籠(つまご)や馬籠(まごめ)、奈良井(ならい)の宿場は、その代表格と…

歩き旅のスケッチ[東海道]116・・・総集編2(富士山)

東海道と富士山 東海道の見どころは、なんと言っても富士山です。今回の街道歩きで、始めてその姿を見ることができたのは、浜名湖の辺りから。その後、牧之原の台地から、あるいは、薩埵峠(さったとうげ)から、次第に近づく富士の姿を、目にすることができ…