旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[東海道]41・・・舞坂宿から浜松宿へ

舞阪 舞阪は、今は浜松市に属します。平成の大合併で、近隣の自治体と共に、浜松市の一部となりました。 前回の記事でも触れたように、地名や駅の名前は「舞阪」で、宿場の名前は「舞坂」です。どうして、「坂」の字が異なっているのか、その理由は分かりま…

歩き旅のスケッチ[東海道]40・・・浜名湖から舞坂宿へ

浜名湖と東海道 浜名湖は、東海道を代表する景勝地の一つです。下流域では、太平洋とつながっていて、海水と淡水が入り混じる汽水湖です。上流部では、地形が入り組み、その景色は一様ではありません。 この、変化に富んだ自然のかたちは、一方では、豊かな…

歩き旅のスケッチ[東海道]39・・・新居宿と新居の関所

関所の町へ 浜名湖の西岸に位置する新居の宿場は、関所の町としても有名です。東海道の沿線で、どれほどの関所があったのか、調べたことはないのですが、新居の関所と箱根の関所は、余りにも有名です。 東海道を往き来するとき、浜名湖の辺りは必ず通らなけ…

歩き旅のスケッチ[東海道]38・・・東海道の第2章、遠州白須賀宿

遠州路から駿河路へ 今回から、「歩き旅のスケッチ[東海道]」に戻ります。先に紹介した第1部では、中山道と分岐する、草津宿の追分から始まって、三河の国のはずれまでを紹介してきたところです。 続く第2部のシリーズは、遠州路と駿河路です。今の静岡…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)最終回・・・京の2寺(乙訓寺)

混乱の中で 空海がまだ若い頃、世の中は大きく動きます。空海が10歳の時、都は平城京から長岡京へと遷都して、わずかその10年後には、平安京へと移るのです。この頃、長岡京の造営を巡る混乱や、桓武天皇の後を継いだ平城天皇を巡る動きは、混沌とした情…