旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]25・・・勝尾寺

箕面 大阪府最後の札所は、第23番勝尾寺(かつおうじ)。箕面市の山の中に境内を構えています。 箕面市は、市の南部地域が市街地で、北側は山林地帯が広がります。かつては、箕面と言えばニホンザルが住むところ、とのイメージも強かったようにも思うので…

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]24・・・総持寺

大阪府へ 西国三十三所の札所巡りは、京都府から大阪府に移ります。和歌山県から始まった巡礼は、第4番目の施福寺(せふくじ)と第5番の葛井寺(ふじいでら)で大阪府の地を踏みました。その後は、奈良、京都の南部を経て滋賀県へ。そしてもう一度京都に戻…

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]23・・・穴太寺

亀岡市 第21番穴太寺は、亀岡市に所在する唯一の札所です。この亀岡市、京の都の北西部に位置しています。有名な、嵐山に流れている桂川の上流にあり、渓谷を流れ下る保津川下りの起点となるところです。戦国時代に名を馳せた明智光秀は、この地に丹波亀山…

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]22・・・善峯寺

西山へ 京都市内の札所巡りを終えた後、その後は、一気に郊外へと向かいます。続く札所の善峯寺(よしみねでら)は、京都盆地のさらに西。京都市と隣接する、向日市や長岡京市を通り過ぎ、大阪府と隣接する山中に境内を構えています。ただ、善峯寺の所在地は…

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]21・・・革堂行願寺

西国三十三所の最終章 今回から、「巡り旅のスケッチ[西国三十三所]」の最終章(第3章)に入ります。紀伊半島熊野の地から始まった、観音霊場を巡る旅。およそ1年前*1に綴り始めた第1章では、1番札所の青岸渡寺から8番札所の長谷寺までを描くことになり…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]20・・・最終回(仏教伝来の地へ)

初瀬川 初瀬川(はつせがわ、或いは、はせがわ。泊瀬川とも書くようです)は、正式には、大和川と呼ばれています。上流は、三輪山の背後にあたり、古代から神聖な場所でした。そこには後に、長谷寺が興隆し、都からも、多くの人が訪れていたということです。…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]19・・・海石榴市へ

交易の地 三輪山の南の地域は、縦横(南北と東西)に延びている、古代の道の交差点にあたります。縦の道は、言うまでもなく山の辺の道。そして、横に延びているのは、伊勢街道(或いは、初瀬街道)と呼ばれています。 山の辺の道のさらに南は、神功皇后(じ…