旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[甲州道中]22・・・鶴瀬宿へ

谷伝いの道 甲府盆地を最短距離で横切ってきた街道は、勝沼宿を過ぎた後、山あいの谷間の道に入ります。果樹の畑も次第に薄れ、それこそ、深い山の道へと向かうのです。ここから先は、甲州道中最初の難所、笹子峠を目指します。 これまでに、信州から甲州へ…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]21・・・栗原宿から勝沼宿へ

ブドウの町 山梨市にある栗原の宿場から、甲州市の勝沼宿まで、街道の沿線には、幾つものブドウ園が並んでいます。ブドウ農家の前庭には、大きなブドウの棚も見受けられ、通る人の目を惹きつけます。 私たちが歩いた時期は、まだ春の頃。たわわに実る果実の…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]20・・・笛吹川から栗原宿へ

笛吹川 笛吹川は、甲府盆地の北東地域を流れ下って、盆地の南部を西進し、釜無川に合流します。合流地点のその先は、富士川と名前を変えて、身延の谷間を縫いながら、駿河湾へと向かうのです。笛吹川は、幾筋もの流れを作る甲斐の国の河川の中でも、有数の規…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]19・・・石和宿と石和温泉

石和温泉 甲州の温泉地として有名な石和(いさわ)の町は、かつては、甲州道中の宿場町だったところです。ただ、温泉は、昭和の中頃あたりに湧き出したということで、それほど歴史はありません。石和の地が、宿場町で賑わった時代には、湯けむりは上がってい…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]18・・・甲府柳町宿と甲府界隈

甲府の街 甲府市は、いうまでもなく、山梨県の中心地。県庁もこの地に置かれ、賑わいの街をつくっています。甲府駅の南には、甲府城址と繁華街。さらに、官庁街が構えています。駅の北には、甲州夢小路と名づけられた、感じの良いお店が並ぶ、観光施設が設け…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]17・・・甲府柳町宿へ

甲府城 甲府市は、山梨県の中心地。かつて、武田信玄が居を構えたところです。甲府と言えば、信玄公。この2つ、どうしても切り離せない関係です。 そんな甲府の中心地、JR中央本線の甲府駅のすぐ傍に、頑強な石垣で囲まれた、甲府城址が残っています。駅前…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]16・・・甲斐市の道

東へ 街道は、韮崎市を過ぎた後、隣接する甲斐市の市域に入ります。この辺りから、街道の方向は、南から東寄りに向きを変え、最短の道筋で、甲府盆地の東の境を目指すのです。 韮崎の次の宿場は、甲府市にある、甲府柳町。この間は、迂回した平地の道を辿ら…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]15・・・韮崎宿

韮崎と富士山 中央自動車道路を利用して、諏訪方面から、上り車線を走っていると、天気が良ければ、富士山が正面に現れます。道路は、長々とした下り坂。山梨県の長坂の辺りから、次第にその姿は、大きくなって迫ってきます。特に、韮崎のインターチェンジの…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]14・・・韮崎の道

韮崎 韮崎(にらさき)の中心部は、少し変わった地形です。西は、釜無川の流域で、東側は、塩川の流域です。市域の中央部分には、2つの川に挟まれた、分水嶺の高台が、南へと突き出します。突き出した高台が尽きる辺りで、2つの川は合流し、甲府盆地の西寄…