2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
池鯉鮒 東海道を歩きつつ、今後訪れる宿場の名前を調べていた時、「池鯉鮒宿」を知りました。初めは、その読み方がわからずに、「いけこいふな」と読むのかどうか、不思議な名前の宿場町もあったのかと、新鮮な気持ちになりました。 調べてみると、「ちりゅ…
尾張から三河へ 街道は、尾張の国の東の外れ。道筋は、郊外の街中の風景が続きます。今では、何れも愛知県の領域ですが、かつては、尾張の先は三河の国。尾張の織田信長と、三河の徳川家康の性格などでも語られるほど、二つの国は、風土の違いがあるようです…
間の宿有松 有松(ありまつ)は、東海道の間の宿(あいのしゅく)として発展し、有松絞り(しぼり)など、伝統工芸の町としても有名です。名鉄名古屋本線を利用すれば、名古屋駅からわずか20分ほどの距離。国道1号線と名鉄の軌道に挟まれたこの町は、都市…
鳴海宿へ 街道は、笠寺の街を通りすぎ、鳴海宿へと向かいます。この辺りは、尾張の国の東部にあって、三河の国につながるところ。戦国の時代には、織田家が治めた国でした。恐らく、群雄割拠の時代には、戦や陰謀などの出来事がこの地を舞台に繰り返されたこ…
東国へ 宮宿は、東国への入口と言っても良いところ。幾つかの主要な道が収れんし、この先、三河・遠州・駿河など、東の国への拠点です。 宮宿を後にした東海道は、名古屋市南部の街並みを南東方向に延びていき、次の宿場の鳴海宿へと向かいます。 道標 熱田…
東海道随一の宿場町 宮宿は、東海道で最大規模の宿場であったと言われています。どうして、この宿場が賑わったのか。その理由は幾つかあるようです。 その一つが、七里の渡し。桑名宿と宮宿を海路で結んだ東海道の、東の湊がここ宮宿にあったのです。 二つ目…
国道歩き 桑名宿と宮宿の間は、今は陸路でつながります。七里の渡しの海路があれば、さぞかし優雅な旅ができたのではと思いながら、国道をひたすら歩き続けます。 国道1号線が通るあたりは、かつては、伊勢湾の汀線近くだったのだと思います。あるいは、干…
迂回路 七里の渡しから先の行程は、今では陸路を進むしかありません。そのルートは、国道1号線の利用です。 江戸時代には、伊勢湾の海岸線は、今よりもさらに陸地側にあったということで、国道の道沿いは、海だったのかも知れません。それでも今は、国道を進…