旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]9・・・石上神宮へ

天理市 山の辺の道は、この先、天理市の東の隅を縦断します。道沿いは、市街地からは少し離れた場所ですが、天理教の大きな施設があちこちに見られます。この天理市は、おそらく、天理教の城下町。ひとつの宗教が地域を席巻するという、信じられない世界です…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]8・・・天理市へ

白川ダム 古代の道は、弘仁寺を出た先で、近代的な道筋に変わります。しばらくは、舗装された幹線道路を歩きつつ、工場や整備された公園などを眺めながらの行程です。そして、その先にあったのが、白川ダムと呼ばれるところ。山際の広大な敷地のところに、満…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]7・・・弘仁寺へ

奈良市の南縁 奈良公園を起点として、大和盆地の東の際を、蛇行しながら南に向かう山の辺の道。この道は、天理市を経由して桜井市の大和川まで続いています。途中、奈良市山町の円照寺を訪れた後、天理市にほど近い弘仁寺へと向かうのですが、この辺りは、ま…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]6・・・円照寺から弘仁寺へ

帯解(おびとけ) 大和盆地の東に連なる山の裾野を辿る道。この道は、概ね、丘陵地帯を縫うように続いています。ある場所は、森のような木々が覆う山道を、またある場所は、広々とした見晴らしの良い丘の斜面を通ります。 円照寺を過ぎた後、次の目標地点は…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]5・・・円照寺へ

崇道天皇 山の辺の道の道沿いには、幾つもの神社や寺院が境内を構えています。また、数多くの歴史の跡や遺跡なども残っていて、悠久の時の流れが感じられる道筋です。 道は、白毫寺を過ぎた後、八阪神社を左に見ながら、その先で円照寺へと向かうのですが、…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]4・・・鹿野園辺り

古道の魅力 古代の道が、本当にどのようなルートを辿っていたのか、おそらく今では、よく分からないのだと思います。特に、山の辺の道の北コース、奈良公園から数キロは、整備された公園内と、住宅が連なる中を縫うように進んでいます。むしろ、本来の道筋が…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]3・・・白毫寺と大和盆地

大和盆地 奈良県の北部に広がる大和盆地は、平城京の北の端から明日香の辺りまで、20キロほど続いています。東西は、概ね、5~10キロで、概して、長方形の形です。この土地が、どうして、古代日本の中心地となったのか、興味が尽きることはありません。…

歩き旅のスケッチ[山の辺の道]2・・・奈良公園から

奈良公園 奈良公園は、平城京の東のはずれに位置しています。有名な東大寺を中心に、幾つかの寺院や神社が境内を構えていて、歴史あるお堂や社(やしろ)が点在します。おそらくは、これらの寺社が築かれたのは、8世紀のいずれかの頃でしょう。平城京に都が…