2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
山岳の霊場 これまでも、険しい山の中にある霊場を幾つか訪れてきましたが、次の横峰寺は、車で向かうのにも困難な、急峻な深い山にある古刹です。 車での遍路の場合、大抵は、道路も舗装され、あるいはロープウエイなどを利用して、山の頂へも辿り着くこと…
特色ある2つの霊場 西条市にある、次の2か所の霊場は、ある面で特色がある札所です。 62番宝寿寺は、数年前、霊場会との関係が正常ではなかった時があり、巡拝者の戸惑いを誘うことになりました。もう一つの、61番香園寺は、その建物が特徴的。一見、…
西条市へ 瀬戸内海の中央部は、二つの本四架橋に挟まれて、海が広がるところです。四国の地形は、この区間が南にくびれたような形状で、そのくびれた海岸沿いに、西から、四国中央、新居浜、西条の各市が並びます。 前回紹介した、65番三角寺は四国中央市…
讃岐から伊予へ 讃岐の国の巡拝は、前回で終了です。次は、四国第2の面積を有する伊予の国に入ります。 愛媛県にある、四国八十八か所の霊場の数は26。65番札所から40番札所まで、県内全域に散らばります。4県で最も多い霊場を抱える伊予の国。ここ…
讃岐路の終わり いよいよ、讃岐路の終盤です。残る2つは、三豊市の大興寺と、香川県と徳島県の境に位置する雲辺寺。 讃岐の国で、険しい山の中の霊場を幾つか巡ってきましたが、最後に控える雲辺寺は、どことも比較にならない険しさです。讃岐山脈の西のは…
三豊市から観音寺市へ 三豊市は、平成の合併で新たに市制がしかれたところです。北西は、瀬戸内海に面しながらも、険しい山が海岸に迫り平地はそれほどありません。また、南東は、讃岐山脈の西の端。深い山が連なります。 この双方の山の合間に、盆地のよう…
曼荼羅の世界 曼荼羅(まんだら)は、密教との関りが深い仏教絵図として知られています。私たちが何気なく有名な寺院を訪れた時、たまに見かける古い絵で、中央に大日如来を配置して、その周りに何体かの(あるいは、数多くの)仏様が囲むような図柄です。 …
善通寺市郊外の3寺院 善通寺市にある88か所霊場は、合わせて5か寺。これまでの金倉寺、善通寺を除くと、あと3か寺です。 いずれの霊場も、空海が生まれた善通寺から、それほど離れたところではありません。むしろ、往時としては、空海たちにとっては庭…
空海の生誕地 空海は、西暦774年、四国八十八か所霊場の第75番札所である、今の善通寺で生を受けました。時は、奈良時代末期。世の中は大きく動き始めている頃で、この後、遷都の波が押し寄せます。 桓武天皇が長岡京への遷都を命じたのが884年のこ…