2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
空海の出生地 四国八十八か所霊場は、76番札所から善通寺市に入ります。善通寺市は、名前の通り善通寺の門前町。空海の生誕地としても有名です。 この地に生を受け、幼少の頃から天才的な才能を発揮していた空海は、どのような日常を送っていたのでしょう…
宇多津と多度津 天皇寺を後にして、県道33号を坂出市の中心部方面に向かいます。坂出は、瀬戸大橋の結節点で、児島・坂出ルートの四国側の起点です。県道は、市街地を横断して橋に続く瀬戸中央自動車道の高架下をくぐり抜け、西隣の町、宇多津町へと入りま…
再び讃岐路へ 白峰寺を後にして、五色台を横断する山中の道路を一気に西側に下ります。そこは再び讃岐平野が広がる地域。丘陵地なども見えますが、その先は、平地が広がります。 この辺りは、住宅地や集落が中心で、高層ビルはそれほど多くはありません。四…
白峰寺と崇徳上皇 五色台の西の端、白峰の中腹辺りにある81番白峯寺は、先の根香寺と同様に弘法大師と智証大師が開いたという霊場です。そして、この白峯寺はもう一つ、平安時代の後期に即位した、崇徳天皇(後に上皇)にゆかりがある寺院でもあるのです。…
高松へ 屋島寺を後にして、高松の市街地に向かいます。高松市は、人口40万人を超える四国有数の大都市です。市街地にはビルが密集し、街中は車が行き交います。 高松城跡は海の近く。街の中心部を南北に貫く大通りを南に向かうと、通りの右手には栗林公園…
四国遍路と弘法大師信仰 四国八十八か所の巡拝は、弘法大師ゆかりの寺院を巡る旅と言われています。しかし実際は、弘法大師の弟子たちや後の人々によって徐々に形づけられてきたもので、弘法大師信仰の象徴です。 今からおよそ1250年前、西暦774年に、讃岐の…
瀬戸内を望む 瀬戸内の志度湾と湾を挟んだ西側には、急峻な岩が突き出す八栗山の五剣山。さらに、西には半島状に連なる屋島の台地が見渡せます。 ここから3か寺は、瀬戸内に面した霊場です。潮風を受けながら、夏の遍路の旅を続けます。 86番志度寺 長尾…
讃岐路へ 弘法大師ゆかりの寺院を巡るとされる四国遍路。閏年の今年は、88番札所から逆方向に周ります*1。四国巡拝の最終番の札所は大窪寺。讃岐の山中に重厚な姿を潜ませます。 讃岐の国は弘法大師の出生地。空海という名で平安時代の初期を駆け抜けて、…
旅に出難い時節になって、私のブログも数か月途絶えることになりました。ようやく、僅かに外出が許される狭間を狙って、歩みの途中になっている東海道の陸行を少し東に進め、静岡市の中心部にある府中宿の西隣り、丸子(まりこ)の宿場に至ることができまし…