旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[東海道]13・・・関宿から亀山宿へ

伊勢路 東海道は、鈴鹿の難所を越えた後、伊勢の国の北側を通って尾張へと向かいます。伊勢と言えば伊勢神宮。何となく、厳かであり華やかな響きもありますが、国の北部は、静かで落ち着いたところです。 左手に鈴鹿の山並みを望みつつ、右手には川幅が広が…

歩き旅のスケッチ[東海道]12・・・関宿

東海道の宿場町 関宿は、東海道の中では随一と言っても過言でないほど、往時の姿を良く残している宿場です。この町は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、宿場町を味わうために、多くの観光客が訪れます。 私のブログ、「歩き旅のスケッチ[中…

歩き旅のスケッチ[東海道]11・・・坂下宿から関宿へ

伊勢路の下り坂 鈴鹿峠は、近江から伊勢へと向かう場合は、それほど険しい道ではありません。ところが、峠から坂下宿への下りの道は、結構な急坂です。私たちとは反対に、伊勢から近江の国を目指すときには、さぞかし難渋することでしょう。 東海道随一の難…

歩き旅のスケッチ[東海道]10・・・鈴鹿の峠越え

峠越え いよいよ、街道は鈴鹿峠に入ります。東海道随一の難所と言われるこの峠、既に中山道を歩いた私は、美濃の国の13峠や信州の和田峠などを思い出し、さぞ厳しい道が待ち構えていると、気持ちを引き締めたものでした。 神秘的な鈴鹿の峠。峠を越えれば…

歩き旅のスケッチ[東海道]9・・・鈴鹿峠へ

鈴鹿峠への道 土山の次の宿場は、伊勢の国の坂下宿。2つの宿場の間には、東海道でも随一の難所とされる、鈴鹿峠が立ちはだかって、旅人の行く手を阻みます。 近江の国と伊勢の国を隔てる鈴鹿の山並みは険しくて、今でも滋賀と三重とを往来するルートはそれ…

歩き旅のスケッチ[東海道]8・・・水口宿から土山宿へ(後編)

土山へ 東海道は、その昔、伊勢神宮の参拝に向かう旅人も利用した街道です。有名な「東海道中膝栗毛」は、”やじさん・きたさん”の伊勢参りの道中記。江戸から伊勢を目指す道中の出来事を綴ったお話です。 一方、京の都から伊勢神宮に向かった一行で有名なの…

歩き旅のスケッチ[東海道]7・・・水口宿から土山宿へ(中編)

土山へ 次に向かう宿場町は土山です。土山は水口と同様に以前は町制を敷いていて、平成の合併で甲賀市となったところです。 水口の宿場を離れた街道は、野洲川沿いに細長く開けた平地の中を、ゆったりと上流に向かいます。 野洲川の右岸 水口宿を後にして、…

歩き旅のスケッチ[東海道]6・・・水口宿から土山宿へ(前編)

水口の街 水口(みなくち)は、甲賀市の中心地。以前は、水口町として町制が敷かれていましたが、平成の大合併で市政へと移行して、ここに市役所などが置かれることになりました。 市街地の中心部には、水口城の城跡が残っているということで、城下町の面影…