旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]11・・・興福寺南円堂

西国三十三所(第二章) 今回から、10回のシリーズで、再び「巡り旅のスケッチ」を綴ります。紀州熊野の青岸渡寺から始まった、西国観音霊場を巡る旅。紀伊半島の西側を、紀ノ川から泉州へ、そして、河内、飛鳥と辿った後に、三輪山の奥に姿を隠す長谷寺へ…

歩き旅のスケッチ[日光道中]39・・・最終回(二荒山と芭蕉)

最終回 「歩き旅のスケッチ[日光道中]」のシリーズは、今回が最終回。既に、本来の街道歩きは、前回で終点の日光神橋(しんきょう)に到着し、その目的を終えたのですが、今回は、エピローグとして、もう少しだけ日光を巡ります。 最終回にあたっては、奥の…

歩き旅のスケッチ[日光道中]38・・・終着点

東照宮 かつて、しばらくの間、静岡市に住まいしていた私にとって、東照宮という名を聞くと、どうしても、久能山東照宮(くのうざん・とうしょうぐう)が先ず頭に浮かびます。駿府の地で生涯を終えた家康を祀る場所。駿河の国が一望できて、富士山が間近にそ…

歩き旅のスケッチ[日光道中]37・・・鉢石宿

2つの日光駅 日光東照宮の交通機関の玄関口は、JRと東武線の日光駅。この2つの終着駅は、隣り合わせに並んでいます。 JRの日光線は、宇都宮からやや南側に回り込み、鹿沼を経て、日光西街道の道筋を辿りながら日光へ。一方の東部日光線は、茨城の古河…

歩き旅のスケッチ[日光道中]36・・・鉢石宿へ

旧日光市 今市を後にした街道は、旧日光市へと向かいます。平成の大合併以前から、日光市として、市政を敷いていたこの都市は、後に、今市市などと合併し、今日の日光市になりました。 足尾の町や、周辺の幾つかの町村を吸収し、栃木県では屈指の広さを誇る…

歩き旅のスケッチ[日光道中]35・・・今市宿から上今市へ

朝鮮通信使 今市の宿場を後にして、再び杉並木に入るところに、「朝鮮通信使今市客館跡碑」と記された、案内板が置かれています。この史跡、街道からわずかに外れた位置ですが、見逃すことはできません。少しだけ脇道にそれ、歴史の跡を訪れます。 ちなみに…

歩き旅のスケッチ[日光道中]34・・・今市追分と今市宿

街道の接合点 街道が合流し、或いは、分岐する地点のことを、かつては、追分(おいわけ)と呼びました。次の宿場の今市(いまいち)には、追分の中でも重要な2筋の街道の接合点が、今も良く残っています。街道の一方は、私たちが歩んできた日光道中の道筋で…