旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[東海道]67・・・興津宿と清見寺

歴史が残る町 次の宿場は、17番目の興津宿(おきつじゅく)。この先の、興津・由比(ゆい)・蒲原(かんばら)は、それぞれが、特色ある歴史を残しながら、宿場町の淡い香りを放っています。 3か所の宿場をつなぐ街道は、左には山が迫り、右側は駿河湾の…

歩き旅のスケッチ[東海道]66・・・江尻宿から興津宿へ

駿河湾 清水から、沼津市の伊豆半島のつけ根までは、弓なりに湾曲した海岸線が続きます。この辺りは、駿河湾が奥に食い込み、海面が、陸地の懐に抱き込まれたような地形です。湾内は、深い水深が特徴で、深海魚など、珍しい魚介類も数多く見られます。 街道…

歩き旅のスケッチ[東海道]65・・・江尻宿へ

清水 平成の合併で静岡市になるまでは、清水の街は、清水市として、そこそこの規模を誇る都市でした。 歴史ある清水港(湊)や、羽衣の伝説と富士山を望む絶景地として有名な、三保の松原などがあり、多くの人が訪れるところです。 近年では、ちびまる子ちゃ…

歩き旅のスケッチ[東海道]64・・・府中宿と静岡市

静岡の街 静岡平野を、埋め尽くすように広がる静岡市。元は、日本平の南西に位置する静岡市と、北東側の清水市は、別々の街でした。両市は、平成の大合併で統合し、今では、政令指定都市のひとつとして、都市形成が進んでいます。 街道は、元の静岡市にある…

歩き旅のスケッチ[東海道]63・・・府中宿と駿府の城下

駿府城と府中の宿場 街道は、安倍川を渡った先で、府中の宿場に入ります。安倍川寄りの宿場には、川越しに関係した町並みが続いたはずで、その後次第に、城下町の色合いが深まっていったのだと思います。 城下の近くを、街道が通るところは数多くありますが…

歩き旅のスケッチ[東海道]62・・・府中宿へ

安倍川越え 丸子宿から府中宿に向かうには、途中で安倍川の川越しが待ち受けます。安倍川は、天竜川や大井川と比べると、その規模は、僅かに劣りはするものの、日本では有数の大河川のひとつです。 街道が通る辺りの河川敷には、小石の河原が広がりますが、…

歩き旅のスケッチ[東海道]61・・・丸子宿から駿府の城下へ

峠と川の狭間 丸子(まりこ)の宿場は、都に向かう場合には、峠を控える宿場町。一方で、江戸を目指す人にとっては、峠越えの苦労の後で、ようやく辿り着けた宿場です。 ここからは、あと少しで駿府の城下。府中の宿場は、もう目と鼻の先のところです。丸子…

歩き旅のスケッチ[東海道]60・・・宇津ノ谷峠

府中へ 駿河湾に面した焼津市と、少し山手の藤枝市。両市から、東隣の静岡市に向かうには、間を隔てる山並みを、通り抜けなければなりません。 海岸沿いは、大崩(おおくずれ)と称されて、崖地の端が海まで達し、厳しい地形を作ります。ひと山奥へと向かっ…

歩き旅のスケッチ[東海道]59・・・岡部宿と峠道

峠越え 岡部の宿場を後にして、静岡市を目指す街道は、宇津ノ谷(うつのや)の峠へと向かいます。 この辺りを通過する、東名高速道路などの幹線は、日本坂トンネルを通り抜け、難なくこの区間を過ぎることができますが、歩き旅では、そう簡単にはいきません…