旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[奥州道中]8・・・喜連川宿

喜連川(きつれがわ) さくら市は、氏家と喜連川の2つの町が合併し、新しくできた自治体です。街道は、まず、氏家の町に入って、その先で、もう一つの町である喜連川へと向かいます。 さくら市の北部に位置する喜連川。この町は、独立した盆地状の地形のと…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]7・・・喜連川宿へ

古道 氏家(うじいえ)から喜連川(きつれがわ)に向かう街道は、町の境で、ひとつの丘を跨ぎます。この丘は、さくら市の早乙女と言うところ。古くは、宇都宮の軍勢と那須氏傘下の喜連川の軍勢が戦を交えたところです。これから向かう喜連川の宿場町は、丘を…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]6・・・氏家宿と氏家の町

氏家 宇都宮の追分で、日光道中から分岐して奥州へと向かう街道は、白沢の宿場を過ぎた後、鬼怒川の渡しを越えて、氏家に入ります。今は、さくら市となった氏家は、かつて、坂東の有力な武将が治めていたところです。江戸期には、奥州道中の宿場町が設けられ…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]5・・・氏家宿へ

さくら市 鬼怒川を越えた街道は、さくら市に入ります。これまで、知ることがなかったこの都市は、平成の合併で誕生した、新しい自治体です。元々は、奥州道中の宿場町として名を馳せた、氏家(うじいえ)と喜連川(きつれがわ)の2つの町が、独自に町政を敷…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]4・・・白沢宿と鬼怒川

鬼怒川 奥日光に端を発する鬼怒川は、渓谷を流れ下って、関東平野の北部地域に注ぎます。その先は、下野(しもつけ)から常陸の国へ。そして、利根川の流れと合流し、犬吠埼の先端で、太平洋に入ります。 鬼怒川温泉でよく知られるこの川は、名前からも、鬼…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]3・・・白沢宿へ

白沢街道 県道125号線は、別名、白沢街道と呼ばれています。宇都宮の次の宿場の白沢へと向かう道。奥州道中と呼ぶよりも、地元の人にしてみれば、この方が親しみやすいのかも知れません。 白沢宿を通り過ぎると、その先は、この地方の大河川、鬼怒川(き…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]2・・・駅前から白沢宿へ

多様な顔の街 栃木県の県庁所在地である宇都宮。市街地の中心は、駅前の辺りまで続きます。日光道中との分岐点である追分から、駅近くまで、宿場町、城下町、門前町の顔を持ちながら、この都市は発展してきたのです。そしてその先は、或いは、物流が盛んな商…

歩き旅のスケッチ[奥州道中]1・・・宇都宮追分から

奥州へ 今回から、「歩き旅のスケッチ」は、奥州に向かう街道を描きます。江戸時代に整備された五街道。これまでに、中山道、東海道、甲州道中、日光道中の順番に、4つの街道を歩きつないで、その道筋を描いてきたところです。 残すところは、奥州道中ただ…