旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[東海道]5・・・石部宿から水口宿へ(後編)

水口宿へ 野洲川の横田橋を渡ると、甲賀市に入ります。この先、近江路の街道には、水口宿と土山宿の2つの宿場が控えます。そしてその先は、鈴鹿の峠。少しずつ標高を上げながら、峠の先に広がる伊勢の国に思いを馳せて歩きます。 甲賀市へ 横田の渡しは、昔…

歩き旅のスケッチ[東海道]4・・・石部宿から水口宿へ(前編)

湖南市の街道 石部の町からしばらくは、再び栗東市の街道とよく似た雰囲気の道に戻ります。石部宿の次の宿場は水口宿。この間に、野洲川を渡ることになりますが、その辺りまでが湖南市です。 この区間は、野洲川沿いに形成された、細長い平地に集落が連なり…

歩き旅のスケッチ[東海道]3・・・石部宿へ

栗東から石部宿へ 栗東市の手原の町から、51番目の宿場町、石部宿(いしべじゅく)に向かいます。この区間の東海道は、幾つかの集落をつなぐように延びていて、沿道には歴史的な建物などが見られます。街道自体も、往時のままの道筋で、趣を感じるところで…

歩き旅のスケッチ[東海道]2・・・草津宿を発つ

草津追分から東海道へ 都から江戸を目指して歩くとき、草津宿は大津宿に続く2番目の宿場です。京都三条大橋から蹴上の坂道を上って山科を越え、逢坂の関を過ぎると大津の宿場に入ります。その先は、膳所(ぜぜ)、石山を経て瀬田の唐橋へ。さらに、一里山の…

歩き旅のスケッチ[東海道]1・・・東海道の風景

東海道を歩く 今回から、再び「歩き旅のスケッチ」を始めます。歩く道は東海道。江戸期になって整備がすすみ、多くの人々が往き交いました。江戸日本橋と京の都三条大橋を、53か所の宿場で結ぶ、往時の重要な街道です。 有名な五街道の中でも、圧倒的な存…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)28・・・伊予路(41番→40番)

伊予路の終わり 讃岐の国の88番大窪寺から逆回りで四国をほぼ半周し、ついに伊予の国の最終章になりました。残る札所はあと2か所。土佐の国に近づきます。 伊予の国の霊場は、四国4県で最も多い26。そのうちの幾つかは、険しい山岳の霊場です。それに…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)27・・・伊予路(43番→42番)

南予巡り 愛媛県の最も西側の地域は、南予と呼ばれているようです。伊予の国の南西の隅にあり、多くは山に囲まれていて、平地はほんのわずかしかありません。入り組んだ海岸沿いや、山間に点在する小さな盆地に、主として、街や集落が開けています。 この地…