旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[日光道中]26・・・雀宮宿から宇都宮宿へ

宇都宮市へ 街道は、下野市にある2つの宿場(小金井宿と石橋宿)を経た後で、宇都宮市に入ります。宇都宮は、言うまでもなく、栃木県の中心地。県庁の所在地でもあり、関東北部の拠点です。 この宇都宮、市域も広く、様々な表情を見せながら、旅人を迎えま…

歩き旅のスケッチ[日光道中]25・・・石橋宿から上三川町へ

上三川町 街道は、下野市の2つ目の宿場町、石橋宿を過ぎた後、少しの間、上三川町(かみのかわまち)に入ります。この町は、南西部に下野市、東部が真岡市で、北に宇都宮市が隣接するという位置関係。3つの市域に囲まれて、今なお合併することはなく、単独…

歩き旅のスケッチ[日光道中]24・・・小金井宿から石橋宿へ

下野の道 下野市には、かつて、小金井宿と石橋宿の2つの宿場がありました。平成の合併までは、別々の町にあった宿場町も、今は、ひとつの自治体の中。何れも、国道4号線に沿ったところで、宿場町の面影はありません。 淡々とした国道伝いの歩き旅。宇都宮…

歩き旅のスケッチ[日光道中]23・・・新田宿と小金井宿

下野市(しもつけし) 小山市の3つの宿場を過ぎた後、街道は、下野市に入ります。栃木県のかつての地名、下野の国に由来している下野市。このような名前の都市があったのかと、不思議に感じたものでした。 ただ、調べると、この都市は、平成の大合併で誕生…

歩き旅のスケッチ[日光道中]22・・・小山宿から木沢の追分へ

木沢の追分 芭蕉と共に旅をした、弟子の曾良が書き留めた『曾良旅日記』。そこには、間々田(ままだ)以降の行程を、次のように記しています。 「廿九日、辰ノ上尅マゝダヲ出。小山へ一リ半、小山ノヤシキ、右ノ方ニ有。小山ヨリ飯塚へ一リ半。木沢ト云所ヨ…

歩き旅のスケッチ[日光道中]21・・・小山宿へ

小山市(おやまし) 小山市は、栃木県南部の中心地。県内では、第2の人口規模を誇っています。市街地は、首都圏にもほど近く、賑わいの街の様相です。交通の要である小山駅には、JR東北本線の駅とともに、東北新幹線の駅もあり、多くの人が往き交います。 …

歩き旅のスケッチ[日光道中]20・・・間々田宿(中間地点)

日光道中の中間点 日光道中の歩き旅、今回から、後半の行程に入ります。前回のブログで綴ったように、前半は、江戸日本橋から間々田まで、昨年(2022年)の10月に、6日をかけて歩きつないだ旅でした。 今回からの後半は、そのおよそ1月後。昨年の11月…

歩き旅のスケッチ[日光道中]19・・・間々田宿へ

奥の細道2泊目の地 芭蕉と共に旅をした、曾良が綴った『曾良旅日記』。その初めのところには、奥の細道の、2泊目の宿場について、次のように書かれています。 「廿八日、マゝダニ泊ル。カスカベヨリ九里。」 前日に、粕壁宿で宿をとった、奥の細道の第一夜…

歩き旅のスケッチ[日光道中]18・・・古河宿から野木宿へ

下野の国へ 武蔵の国と下総の国を通過した街道は、最後の国、下野(しもつけ)に入ります。下野は、今の栃木県。ここから先は、栃木県の中ほどを宇都宮まで北上し、そこからやや西方向に舵を切り、県北西部の日光へと向かいます。 じわじわと、標高は高まり…