旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[東海道]58・・・岡部宿へ

近づく山々 駿河の国の中心は、今の静岡市、かつての駿府(すんぷ)の城下です。この城下町の真っ只中に、府中の宿場が設けられ、町人と旅人たちが入り混じる、賑わいの町ができました。 街道は、府中の宿場を目指しつつ、一路東に向かいます。 ただ、この先…

歩き旅のスケッチ[東海道]57・・・藤枝宿から岡部宿へ

藤枝 藤枝は、JR藤枝駅周辺と、瀬戸川を越えた先の、北東地域が市街地の中心です。宿場町は、後者の方。川を越え、かつての藤枝の中心地、田中城の近くを通る道沿いです。 歴史的には、駿府城の守りの要。徳川の世にあって、重要な地勢上の役割りがあったと…

歩き旅のスケッチ[東海道]56・・・島田宿から藤枝へ

駿河の街道 駿河の国の街道を、島田宿、藤枝宿へと向かいます。これらの都市は、静岡県の地方都市。焼津市の北にある、岡部宿の辺りまで、比較的新しい街の景色がつながります。 駿河の国の中心地、駿府の城下は、岡部宿の先にある、宇津ノ谷峠(うつのやと…

歩き旅のスケッチ[東海道]55・・・川越遺跡

川越遺跡 大井川の川越しは、”越すに越されぬ大井川”と言われるように、大変厳しいものでした。東海道の道中にある、幾つかの厳しい峠の道は、体力さえ保てれば、何とか凌ぐことが可能です。仮に、自力で越えられない場合でも、馬や駕籠が先の宿場に導いても…

歩き旅のスケッチ[東海道]54・・・金谷宿と大井川

大井川の拠点 静岡県の金谷と言えば、大井川鉄道の拠点の町として有名です。元は、町政が敷かれていましたが、大井川を挟んだ対岸の島田市と合併し、今は島田市に属します。 大井川鉄道は、金谷駅と大井川上流の千頭駅(せんずえき)とをつないでいる、大変…

歩き旅のスケッチ[東海道]53・・・菊川から金谷宿へ

石畳の峠越え 菊川の集落から、24番金谷宿(かなやじゅく)に向かう街道は、再び、厳しい峠道。この山道は、石畳が敷き詰められて、往時の様子が偲ばれる道筋です。 先の宿場の日坂宿と、金谷宿の間の距離は、僅か6.5Kmほどの道のりですが、2つの峠を…

歩き旅のスケッチ[東海道]52・・・小夜の中山峠と菊川

広がる茶畑 延々と続く坂道は、やがて、茶畑が際限なく見渡せる、牧之原の台地に入ります。お茶の葉は、畝状に美しく刈り取られ、緑の波がどこまでも広がります。これほどの見事な茶畑の景観は、これまで、目にしたことはありません。 緑の垣根に囲まれなが…

歩き旅のスケッチ[東海道]51・・・日坂宿と峠への道

日坂宿と二の曲り 東海道53次の宿場町、25番の日坂宿(にっさかじゅく)は、広大な牧之原台地の西にあり、台地を挟んだ東の位置に、次の宿場の金谷宿(かなやじゅく)が控えます。 台地を挟んだ東西の宿場の間は、7Kmほどの距離ですが、厳しい坂道が続…

歩き旅のスケッチ[東海道]50・・・掛川宿から日坂宿へ

牧之原へ 掛川の次の宿場は、25番日坂宿(にっさかじゅく)。掛川市にある2つ目の宿場です。掛川の駅の辺りで手に入れた資料によると、日坂宿は、宿場町の状態がそこそこ保存されているということです。どのような町なのか、期待に胸が膨らみます。 ただ…