旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

巡り旅のスケッチ[西国三十三所]1・・・33霊場と青岸渡寺

西国三十三所 今回から、およそ10回は、「巡り旅のスケッチ[西国三十三所]」のシリーズを、お届けしたいと思います。 この「巡り旅」に関しては、過去に、四国八十八か所の巡拝の旅について綴ったのが最初です。その時は、空海の足跡を追いながら、また、…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]62・・・旅の終わり(最終回)

上諏訪宿から江戸日本橋 甲州道中と呼ばれる街道は、信州の上諏訪宿と江戸日本橋とを結ぶ道。途中、甲斐の国の中心地、甲府の城下を経由して、深い山あいの道を辿ります。相模の国に入っても、大方は山の中。武蔵の国との境には、街道きっての難所と言われる…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]61・・・日本橋へ

終着地へ いよいよ、五街道の結節点、江戸日本橋が迫ります。私たちの街道歩きも、今回で3回目。お馴染みの、日本橋の光景を、思い描いて進みます。 思えば、最初に歩いた中山道は、本郷から神田を通り、日本橋の北側へ。2回目の東海道は、新橋から銀座を…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]60・・・江戸城へ

新宿から半蔵門へ 都心に入った街道は、内藤新宿を過ぎた後、四谷から江戸城の半蔵門へと向かいます。広々とした道筋は、もう、往時の町や道の姿はありません。 近代的な都会の景色が続く道。やがて、江戸城の半蔵門を視野に入れると、突如として、その雰囲…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]59・・・新宿と内藤新宿

新宿区 街道は、渋谷から新宿へ。道幅はさらに広がり、高層ビルが並びます。 新宿は、新宿駅を境として、西新宿と東側の新宿の街に分かれます。西新宿は、都庁などの巨大なビルが林立し、副都心と呼ばれるところ。一方で、JR山手線を越えた先の新宿は、歌舞…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]58・・・新宿へ

都心へ 街道は、高井戸の宿場町を通り過ぎると、いよいよ都心に迫ります。”甲州街道”の愛称で親しまれている国道は、途中、首都高速の高架道路に覆われて、どこか薄暗い道筋ですが、副都心に近づくと、一気に空が開けます。 辺りの様子は大きく変わり、都庁…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]57・・・高井戸二宿へ

残された旧道 街道は、調布市から世田谷区に入った後で、杉並区、そして、渋谷区の北部地域をかすめるように東進します。宿場町は、上高井戸から下高井戸と渡りつないで、街道最後の宿場町、内藤新宿へと向かいます。 この街道のルートには、国道20号線を…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]56・・・布田五カ宿から高井戸へ

京王線 調布市に入った街道は、すぐ右奥(南側)を走る京王線と、肩を並べて進みます。京王線には、幾つもの駅があり、街道を歩きつなぐ者にとっては、大変便利な区間です。あと一駅、もう一駅と歩みを進め、一気に距離を稼ぎます。 調布の街を通り過ぎても…

歩き旅のスケッチ[甲州道中]55・・・布田五カ宿へ

調布市 府中市の東隣は調布市です。そして、その先はもう、世田谷区に入ります。都心に迫る調布の街には、かつては、小さな宿場町が点在し、総称して、布田(ふだ)五カ宿と呼ばれています。 江戸時代のこの辺りの状況は、農地や荒れ地、雑木林などが広がっ…