旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

歩き旅のスケッチ[日光道中]17・・・古河宿

古河(こが)の街 街道は、茨城県の西端をかすめるように北上します。ここにあるのが古河の街。茨城県で唯一の、日光道中が通過する街を歩きます。 この辺り、かつては、下総の国でした。下総は、今の千葉県だと思い込んでいましたが、調べると、茨城にもそ…

歩き旅のスケッチ[日光道中]16・・・中田宿から古賀宿へ

古河市と渡良瀬遊水地 街道は、日光道中沿線で、ただ1箇所、茨城県の自治体を通ります。地理的には、埼玉県を過ぎた先は、栃木県に入るのかと思っていましたが、わずかの区間、茨城の古河市(こがし)という街を通るのです。 この位置は、埼玉県と茨城県、そ…

歩き旅のスケッチ[日光道中]15・・・栗橋宿と栗橋関所

利根川の渡し 街道は、栗橋宿のすぐ先で、利根川を渡ります。今は、国道に架かる利根川橋で対岸へと向かうのですが、かつては、舟でこの川を越えました。”房川の渡し”と呼ばれた利根川越しは、栗橋宿と、対岸の中田宿とを往き来する、重要な交通手段だったの…

歩き旅のスケッチ[日光道中]14・・・栗橋宿へ

利根川 悠久の時をかけて流れ下る利根川は、関東平野に、肥沃の土地をもたらしました。日光道中の道筋は、この先、栗橋の宿場に向けて、利根川の右岸に広がる、農地の道を進みます。 坂東太郎の愛称を持つ利根川は、一方では、洪水を引き起こす暴れ川。豊穣…

歩き旅のスケッチ[日光道中]13・・・幸手宿と権現堂

権現堂桜堤 街道は、幸手宿から栗原宿へと向かう途中で、権現堂と呼ばれる地域を通ります。この名の由来は分かりませんが、そこには、権現堂川と呼ばれる川があり、中川と合流する辺りには、見事な堤が残っています。この堤、権現堂桜堤と呼ぶそうで、一面を…

歩き旅のスケッチ[日光道中]12・・・杉戸宿から幸手宿へ

幸手市 杉戸宿に続く宿場は、幸手宿。なかなか、”さって”とは読めないような名前です。今は、他の多くの自治体と同様に、宿場の名前が由来となって、幸手市という名の地方都市に変わっています。 幸手市は、埼玉県の東部に位置し、南側は杉戸町、北と西は久…

歩き旅のスケッチ[日光道中]11・・・杉戸宿へ

杉戸町 春日部市の隣町は、杉戸宿がある杉戸町。街並みは、次第に都市の景色は遠ざかり、静かな、落ち着いた風景に変わります。この町は、南には春日部市、北側は幸手市(さってし)に隣接し、農地なども広がります。 杉戸町の中心地辺りの最寄りの駅は、西…

歩き旅のスケッチ[日光道中]10・・・粕壁宿から杉戸宿へ

曾良旅日記 松尾芭蕉と曾良(そら)が旅した、『おくのほそ道』の本文では、草加に続いて綴られているのは、今の栃木県栃木市にある、室の八島(むろのやしま)と呼ばれる神社。先の草加の宿場から、この室の八島まで、随分と距離が離れています。この間の長…