旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)44・・・阿波路(18番→16番)

小松島から徳島へ 奥深い四国山地の霊場を一旦離れて、しばらくは、市街地近くを巡ります。小松島市のもう1か所の霊場は、18番恩山寺。そして、その後、徳島市へと向かいます。 徳島市には、17番井戸寺から13番大日寺まで、5か所の霊場がありますが…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)43・・・阿波路(20番→19番)

山から里へ 阿波の国の霊場巡りは、海から山へ、山から里へと、変化に富んだ巡礼です。歩いて辿る遍路では、一つひとつ、深い峰を克服しなければなりません。その道中は、車で巡る私たちには、想像もつかない過酷さだと思います。 空海の修行の地にほど近い…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)42・・・阿波路(21番太龍寺)

空海と太龍寺 後に弘法大師と崇められ、多くの人々の信仰を集めることになる空海は、若い頃、奈良の都で学問を修めるも、途中で大学を退いて、修業の道を歩みます。 当初は、奈良の山々などで修業に励まれたようですが、やがて紀州に渡り、そして、阿波の国…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)41・・・阿波路(22番→21番)

空海の修行の地へ 阿波の国は、吉野川を境にして、南北に深い山地が広がります。北は讃岐につながる山々で、南は、阿波一帯から、土佐にまで続きます。 空海が、都での勉学を辞した後、修行の地と定めたところが、阿波に広がる山地です。標高こそ、それほど…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)40・・・阿波路(鯖大師と23番薬王寺)

阿波の国へ 室戸岬を出た後は、一気に阿波の国を目指します。阿波の国の最初の札所は、ウミガメで有名な日和佐(ひわさ)にある23番薬王寺。室戸から、80Kmの距離があり、歩いてつなぐと、途方もない長さです。 かつて空海は、阿波山中での修行を終えて…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)39・・・土佐路(24番と室戸岬)

室戸岬 室戸岬は、空海にとって、極めて重要な場所でした。まだ19歳という若々しい空海が、阿波の山中で修業を重ね、さらに、室戸の地へと向かうのです。室戸岬は、最御崎(ほつみさき)とも呼ばれるように、最果ての岬です。8世紀の時代には、人が歩く道…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)38・・・土佐路(25番→24番)

室戸岬へ 室戸岬は、弘法大師信仰の重要な聖地とも言える場所。空海の足跡は、伝記などにも書かれていますが、室戸の地での修行については、間違いのない事実だったと思います。 今でこそ、道がつながり、人が往き交う場所ですが、8世紀の時代には、人里か…

巡り旅のスケッチ(四国巡拝)37・・・土佐路(26番金剛頂寺)

真言密教 神峯寺(こうのみねじ)に続く3か寺は、室戸にある霊場です。空海は、讃岐に生まれ、都に出た後、若くして阿波の国の山中で、厳しい修行を行います。 四国山地の東部を覆う峰々の様子を見れば、どれほどの難行か、想像に難くはありません。それで…