2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
野尻湖 野尻湖(のじりこ)は、北信濃の北端に位置する湖です。それほど有名な湖ではないものの、名前自体、耳にされた方は多いでしょう。その理由は、おそらく、ナウマンゾウ。この湖は、ナウマンゾウの化石が発掘されることで知られています。山々に囲まれ…
小林一茶 やせ蛙 負けるな一茶 これにあり これがまあ つひの栖(すみか)か 雪五尺 何とも、庶民の目線が感じられる俳句です。小林一茶、この方は、これから向かう北信濃の柏原宿(かしわばらじゅく)の出身です。宝暦十三年(1763)に生を受け、安永六年(…
黒姫山と妙高山 信濃町に踏み入れた街道は、黒姫山と妙高山の絶景が待ち受けます。妙高戸隠連山と呼ばれている山々の内、信州と越後の国の境に位置する2つの山。信州側は黒姫山で、越後側は妙高山という具合です。国境を挟んで対峙する、この2つの山の雅な…
信濃町 牟礼の宿場を通り過ぎると、街道は、少し険しい山道に入ります。そして、その先に開けた土地が信濃町。標高は随分高いところにあるようで、私たちが訪れた4月の早い時期、まだ、寒々とした空気が流れていたのを覚えています。 この高地の町は、野尻…
加賀と江戸との中間地点 牟礼の宿場を通り過ぎると、長々と上り坂が続きます。その上り坂の一角にあったのが、「武州加州道中堺碑」と記された石碑です。集落の尽きる辺りの公園にその石碑は置かれていて、石碑の傍に、その説明板がありました。 そこには、…
飯綱町 飯綱町(いいづなまち)という地名、私にとってはそれほど違和感はありません。昔から、飯綱山の麓にある、”いいづなリゾートスキー場”は、結構名を馳せたスキー場だったのです。そのようなスキー場のある飯綱町。昔から、そんな名前の自治体だったと…
峠道 丘陵地の集落を通り過ぎると、やがて街道は、峠道に入ります。今の長野市と飯綱町との境界を分けるこの峠。それほど深い山ではないものの、少しの間、険しい道のりが続きます。ただ、ところどころに民家も見られ、峠を越えると果樹園が広がる地域に入り…
丘陵地の集落 街道はこの先で、少しずつ標高を上げ、飯綱町との境界の峠道へと向かいます。途中には、善光寺の背面に聳えている三登山(みとやま)の東に広がる斜面に沿って、若槻・田中・田子・吉などという集落が連なります。丘陵地に広がる集落は、古くか…