気が向くままに旅をして、知らない土地の香りを満喫しています。私の旅はゆる~くのんびりと、肩ひじ張らず楽しむこと。それでも日々、新しい発見や不思議な体験の連続です。まちや風景への感動は止むことがありません。
訪れた土地の様子や風景など、旅のスケッチとしてお伝えできればと思います。
最初にお届けしたいと考えているところは、最近訪れた以下の所です。
- メキシコ(グアナファト【写真左】とサンミゲル・デ・アジェンデ)
- アメリカ(オークランドとアラメダ、ヨセミテ国立公園【写真中】とグランドキャニオン、サンディエゴ)
- 中山道(中山道69次の見どころ【写真右:和田宿】)
メキシコはラテンアメリカのエネルギッシュな人々の営みとコロニアル都市の魅力が満載の国。特にメキシコ・シティから北西300Kmほどの所にあるグアナファトの街並みは、いつまでも眺めていたい風景でした。アメリカは西海岸の中でも特にサンフランシスコ近郊の町やヨセミテ国立公園を紹介するとともに、ラスベガスからグランドキャニオンへのドライブ、そしてメキシコとの国境に近いサンディエゴの街とその近郊の様子をお伝えします。
日本では、何と言っても中山道が魅力です。約2年半にわたって歩き続けた69次は忘れることができない景色の連続です。幾つもの峠越えは過酷な旅でもありましたが是非ともお伝えしたい経験です。
プロローグ
旅好きの私たち夫婦は、これまで国内外の様々なところを巡り歩いてきました。ところが、若い間は時間と先立つものの制約のため、ゆったりと旅を味わうことが少なかったように思います。今は、時間だけは充分過ぎるほどあります。これまでにできなかったことに挑戦し、行けなかった所を訪れる。そんな旅を続けています。
メキシコやアメリカ国内の旅は、私たち夫婦が短期間滞在していたカリフォルニア、サンフランシスコ近郊のまちアラメダを起点としています。アラメダの紹介はメキシコに続いて行う予定をしていますが、サンフランシスコから湾を挟んだ東側に位置する住宅地です。機会があってこの地に滞在できたことは、私たちの旅の幅を広げるきっかけとなりました。
※アラメダ市街地とサンフランシスコ湾からサンフランシスコを望む
メキシコへ
2019年8月14日夜、アラメダのすぐ南に隣接するオークランド空港からメキシコ・シティに向かいました。フライトは、22時40分発のボラリス航空905便です。オークランド空港からはこの直行便が便利で、乗り継ぎがないことと到着時刻が早朝(現地時刻5時10分)であることから1日が有効に使える利点があります。ただし、時差がありますので、実質フライト時間は4時間30分。当日は徹夜の覚悟も必要です。
メキシコ・シティでは入国審査に時間がかかるような情報もありましたが、私たちの場合は待ち時間なく非常にスムーズに進みました。審査時の質問も「目的」「滞在日数」「どの市に行くのか」について簡単な英語で対応してくれました。
到着ゲートを出ると、早朝でしたがたくさんの人が出迎えに並んでいました。メキシコでの治安については事前に多くの情報を入手していましたので、早々に人が多く集まるその場を離れてATMでペソを入手*1することにしました。
空港からは、まず、北方面行のバスターミナルに向かうため地下鉄のメトロを利用しました。空港建物の1番出入り口が建物を背にして左端にあり、そこを出てさらに左方向に150mほど歩くとTerminal Aerea 駅の入口があります。早朝でもたくさんの人が利用しているので迷うことはありませんでした。この駅に乗り入れているのはメトロ5号線だけですので、どこ方面のメトロに乗ればよいかだけを確認しておけば迷うことはありません。
切符は駅の有人窓口で購入します。何枚必要かをスペイン語の数字で申し出るだけで簡単に手に入れられます。つまり、行先は関係なく、一律5ペソの切符なのです。メトロは結構広範囲に路線が展開されていますので、一律5ペソの利用は考えられない安さです。切符は改札で吸い取られますので、あとはどこに向かおうとおかまいなしという状況です。出札ゲートを出ない限り5ペソの世界は続きます。
メトロは日本のように「次は〇〇駅で~す」という案内はありませんし、「〇〇えき~」というアナウンスもありません。路線に詳しくない私たちは、駅の表示を目当てに降りる駅を特定しなければならないというリスクがあります。
メトロはメキシコ・シティで何回も利用しましたが、利用者はとても多いようです。時にはすし詰め状態となっていて、2~3本の電車をパスしなければ乗れないこともありました。
とにもかくにも、朝が少し早かったためすし詰め状態ではないメトロに乗り込み、北方面バスターミナルがあるAutobuses de Norte 駅で降りることができました。
※空港の1番出入り口と北方面バスターミナル。バスターミナルにはタクシーが一杯
この日はバスターミナルを見渡したり、メキシコ・シティ市内を散策するなどメキシコ滞在の下準備を行いました。また次の日は、メキシコ・シティ郊外のテオティワカン遺跡を訪れ、いよいよメキシコ3日目にグアナファトに向かうことになるのです。
アメリカからメキシコへの渡航で注意すべきことは、帰路にアメリカに戻るか経由する場合、航空会社からアメリカ入国許可の証明を求められるということです。私たちは、出国時の飛行機搭乗口とアメリカに戻る搭乗手続き時にESTAを持っているかについて、書類による証明を求められました。普通ESTAはアメリカ入国審査でチェックされるべきものだと思っていましたし、書類などなくてもアメリカ入国はこれまで簡単に終わっています。ボラリス航空のESTA書類提出にはさすがに戸惑ってしまいました。結局、コンピューターを借りてESTA証明を画面に出し、それをスマホ写真に撮ってボラリス係員に提示することにより、ようやく搭乗できたという訳です。これはボラリス航空だけのことかも知れませんが、とにかくこれからはESTA書類を(しかも英語バージョン)を携行しようと思います。