旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

気まま旅のスケッチ17・・・メキシコ・シティー(前編)

 メキシコ・シティーとその近郊

 

 この夏*1アメリカのサンフランシスコ近郊にあるアラメダに短期滞在し、そこを拠点にメキシコへと向かったことは、「気まま旅のスケッチ」で紹介した通りです。

 メキシコは、コロニアル都市の印象が圧倒的。その理由から、何を置いても、グアナファト*2とサンミゲル・デ・アジェンデ*3について、まず記すことにしたのです。

 その後、アメリカや日本の旅を紹介するため、少し時間が空いてしまいましたが、今回からは、その他に訪れたメキシコです。古くからの歴史を継承しつつ、ラテンアメリカのエネルギッシュな空気が漂うメキシコ・シティーとその近郊の遺跡の様子を5回にわたってお伝えします。

 

 メトロ

 メトロは、メキシコ・シティーの中心部や、都市の近郊を結ぶ鉄道です。路線は幾つかあって、乗り継ぎも可能です。料金が安く、本数も多いため、利用価値は申し分ありません。*4

 ただ、通勤時間帯によっては、とてつもなく混雑するので注意が必要です。こんな時は、乗り降りや、身の回り品の保全に最大限の神経を注ぐ必要があります。

 空港から市街地に向かうには、空港ビルの一番左側にある、1番出口を利用します。出口から、すぐに左に向かうと、メトロに向かう通路があって、その先を左折してすぐの所に、地下の駅につながる階段が現れます。

 ここを降りるとTerminal Aerea。メトロ5号線の空港駅です。街の中心部までは乗り換えも必要ですが、安くて便利な交通手段です。

 

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※左、空港ビル1番出口。中、駅に向かう通路。右、空港駅入り口。

 駅では、有人窓口で切符を購入します。枚数だけを告げれば、1枚5ペソで簡単に切符を入手できます。

 後は、改札口に切符を入れるだけ。ゲートのロックが外れて、駅の中へ。ここでは切符は戻ってきません。つまり、ゲートさえ通れば、あとはどこまで乗っても構わないというシステムです。

 

 イダルゴへ

 私たちは、街の中心地のひとつ、イダルゴ駅でメトロを降車。*5この駅までは、途中で3号線に乗り換えです。路線地図をしっかり頭の中に入れておけば、乗り換えも、それほど迷うことはありません。

 イダルゴは、Hidalgoと書きます。この名は、スペイン独立戦争ゆかりの人。メキシコのあちらこちらで、この方の名前からとった地名が付けられています。

 イダルゴ駅から地上に出ると、そこは露店がひしめく大通り近くの歩道です。メキシコ・シティーは、道路が碁盤の目のようでもありながら、斜めに走る道もあり、方向感覚に自信があっても、なかなか手ごわいところです。地図があっても、方角が全く分かりません。Wifi環境がないと、グーグルマップも使えず、一時はお手上げ状態に。

 30分ほどの時間をかけて右往左往し、ようやく自分達がいる場所を特定することができました。

 

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※左、アラメダ公園近くの市街地。右、ファレス通り。中央左の高層ビルはラテンアメリカタワー。左側はアラメダ公園。

 

 アラメダ公園とファレス通り

 メキシコ・シティーの中央を貫通する主要道路は、レフォルマ通りと呼ばれています。メトロのイダルゴ駅から地上に出ると、まず、この通りを確認します。

 そして、次に、アラメダ公園です。この公園は、レフォルマ通りに接する、市街地の広大な公園で、人々の憩いの場となっています。公園の南側の道路は、上の写真のファレス通り。東の方角にはラテンアメリカタワーも確認できて、ようやく位置関係が分かってきます。

 このラテンアメリカタワーの、更に向こう側には、ソカロと呼ばれる中央広場が控えています。

 

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※ベニート・ファレス記念碑。アラメダ公園の、ファレス通りに面したところに設置されています。


 トイレ事情

 メキシコ・シティーの街中では、トイレを探すのに少々苦労します。公衆トイレは見かけませんし、多目的ビルなどのトイレは有料です。係の人に、どこで料金を払えばよいのか尋ねても、なかなか言葉が通じません。

 結局、大きなホテルのロビーに入るか、レストランで用を足すしかありません。ただ、街中を歩いていると、たまに、店舗と並んで、”有料トイレ屋さん”みたいなところもありました。*6

 

 シウダデラ市場(Mercado de la Ciudadela)

 私たちは最初に、アラメダ公園から少し南の方角にある、シウダデラ市場を目指しました。この市場には、民芸品のお店が多く集まっているらしく、一度覗いてみたい場所でした。

 市場に向かう道路の歩道には、たくさんの露店がひしめき合っています。タコスなど、食べ物の店が多いようですが、日用品などの店もあります。ただでさえ狭い歩道が、露店によってさらに狭くなったところをすり抜けて行きます。

 しばらくすると、露店はなくなり、周囲は少し埃っぽい建物が目立ってきます。そして、注意して右方向を見ていると、狭い市場の入口が確認できました。

 

 市場は、そこから中に入ったところ。入口付近から、民芸品のお店がずらりと軒を連ねていました。

 

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※シウダデラ市場の様子。

 シウダデラ市場には、何軒ほどの店があるのでしょうか。100m四方ほどのスペースに ぎっしりと、それこそ100件を優に超える店が連なっています。その多くが民芸品の店舗。どの店も同じような商品が並び、どの店で買えばよいのか迷うばかりです。

 私たちは、何とか、お土産を少し購入。再び街中を散策して革命記念塔へと向かいました。

*1:2019年

*2:気まま旅のスケッチ2」と「気まま旅のスケッチ3」を参照下さい。

*3:気まま旅のスケッチ4」を参照下さい。

*4:料金は、どこまで乗っても1人5ペソ、およそ30円です。ただし、空港から市街地へは、タクシー乗車が安全とされています。空港内に幾つものタクシーチケット販売カウンターがあり、そこでチケットを購入するようです。

*5:私たちの実際の行程は、空港駅から一旦北方面バスターミナル駅に立ち寄り、その後、バスターミナル駅からイダルゴ駅に向かいました。

*6:「気まま旅のスケッチ2」で少し触れたように、大きなバスターミナルのトイレも有料です。そこは、6ペソを機械に投入したら、ゲートのロックが外れるシステムでした。