記念像の街
メキシコの街には、歴史上活躍された人物の記念像が、至る所に配置されています。古代からの歴史を刻み、近世は、植民地からの独立やアメリカとの戦いなど、激動の中を歩んできたこの国にとって、時の指導者の存在は絶大だったことでしょう。
多くは、主要道路の交差点にこうした像が建立され、市民に親しまれている様子です。あたかも日常の中で、歴史を忘れず、語り継ぐための記念像という印象です。
モレーロス公園
民芸品の店がひしめくシウダデラ市場の一角は駐車場です。コンクリート舗装があちこちで剥がれていましたが、入り口には遮断バーや係の人もいて、有料駐車場の様子です。
シウダデラ市場のもう一つの出入り口は、この駐車場。そこから出ると、すぐ前がモレーロス公園です。公園の向こうには、図書館などもあるようです。
モレーロス公園は小さな公園ですが、中央にはモレーロス*1の記念像がそびえています。
※モレーロスの像。
革命記念塔へ
次は、市場の前のモレーロス公園から1Kmほどのところにある、革命記念塔へと向かいます。メトロを降り立ったイダルゴ駅から、数ブロック東のレフォルマ通りが目印です。
公園からレフォルマ通りまでの道は、ジグザグに街の区画を進まなければなりません。地図を片手に、間違えないように角々を折れて歩きます。
この辺り、街の様子は、少し荒れたところも見受けられ、歩行者があまり歩いていないところもありました。何故か、縁石などが壊された歩道や、鉄の扉が歩道をさえぎる場所などもあって、夜はとても歩けないという感じの区域です。
2~3回、右に左に街角を折れて進んでいくと、ようやくレフォルマ通りに到着です。ここには、レフォルマ通りの真ん中に、立派なコロンブスの像がありました。
※コロンブス像。車の陰を見ると、ほとんど車の真下です。この時、太陽は真上にありました。
革命記念塔
コロンブス像からレフォルマ通りを挟んで、反対側に1ブロックほど進んでいくと、左手に革命記念塔が見えてきました。想像以上に大きな建築物で、広場前に立つと圧倒されます。*2
この広場では、おもちゃ売りの人たちが見境なしに声をかけてきます。観光客相手の商売で、陽気な振る舞いに、つい財布のひもが緩む人も多いようです。
※革命記念塔。
革命記念塔には、エレベーターが設置されていて、塔の上部を見学することができます。この塔の裏側から地下に入る坂道があり、そこを進むとエレベーターの受付です。
塔の上に上がるには、2つのオプションがありました。1つは、塔の最上部まで行けるコース。そして、もう一つが、写真にある、茶色の屋根の下側、ちょうど、窓が開いているようになっているところまでのコースです。
私たちは、後者のコース、リミットと呼ばれるチケットを購入しました。この料金は、1人60ペソ。350円ほどの価格です。
塔の上には、エレベーターで一気に上がり、下りは階段です。リミットのコースでも、見晴らしは最高。メキシコ・シティーの街並みを楽しむことができました。
※革命記念塔からの景色。
下りの階段は、石造りの急な傾斜の所もあり、手すりをしっかりと握らないと怖いくらいです。階段からは、時折視界が開け、街の様子を窺うことができます。
革命記念塔の写真を見ると、塔のドーム下に窓のような空間が5つあり、その両側に人物の彫刻が数体置かれているのが確認できます。塔を降りる途中に、ベランダのようなスペースがあって、まさにその隅の、手を伸ばせば届くようなところにこれらの彫刻が置かれていました。*3
※革命記念塔の人物彫刻。
塔の支柱部分の鉄階段を下って行くと、最終的には地下に辿り着きます。途中には、歴史的な写真なども展示されています。
地下には、土産物店などもあり、観光客で賑わっていました。
いつまでも太陽が照りつける8月中旬のメキシコ・シティー。*4
2,200mを超える標高の中では、無理は禁物。私たちは革命記念塔を後にして、早々と、この日宿泊するホテルに向かいました。
ホテル
メキシコ・シティーの中心部には、たくさんのホテルがあります。どのホテルを選ぶかは、難しい選択です。私たちは、場所、価格、レビューなどを参考に、安全なども考慮して、革命記念塔近くの、バルセロ・メキシコ・レフォルマ(Barcelo Mexico Reforma)というホテルに宿をとることにしました。
もちろん、事前に予約サイトから予約をしての利用です。
このホテルは、価格の割にサービスがよく、安全性や清潔感は抜群でした。立地も良く、お薦めのホテルです。