旅素描~たびのスケッチ

気ままな旅のブログです。目に写る風景や歴史の跡を描ければと思います。

気まま旅のスケッチ13・・・カルガリー(前編)

カナダ・デーのカルガリー

 

 バンクーバーから1時間ほどのフライトで、ロッキーマウンテンの山裾の街、カルガリーへ。遠くに広がる山並みを望む平地には、ビルが林立する都会が姿を現します。

 かつて、冬季オリンピックが開催されたカルガリーは、雪と氷のイメージです。この街に降り立ったのは、真夏の6月30日。カナダの建国記念日、カナダ・デーの前日のことでした。

 

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※ロッキーマウンテンの山並。

 

 空港からカルガリーの街中へ

 カルガリー空港から市街地までは、少し離れています。最初、どうして街中へ行こうかと迷っていたところ、偶然、空港ビルの前に100番のバスが到着しました。事前の情報で、100番のバスと電車を乗り継げば、格安で市街地に行けるとの話を思い出し、早速、自動券売機で乗車券を購入。1人3.4ドルで、バスに乗り込むことができました。

 15分ほどバスに乗ると、終点のマックナイト駅に到着です。広い駅前広場の隅に、小さな駅が佇んでいます。ここには、たくさんのバス乗り場があり、公共交通機関の乗り換え地の様子です。

 マックナイト駅からは、C-トレインに乗車。30分ほどでカルガリーダウンタウンに到着です。C-トレインは、改札口はありません。バスのチケットで乗り継いで、そのまま街中に出ることができました。*1

 

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※左、マックナイト駅前のバス停留所。右、マックナイト駅。

 

 C-トレイン

 C-トレインは、ブルーラインとレッドラインの2路線です。いずれの路線も、郊外とダウンタウンを結んでいます。この電車は、先ほども触れたように、改札口はなく、道路から自由にホームに入ることができます。チケットは自動券売機で購入し、購入してから90分間有効となっています。*2もちろん、バスとの乗り継ぎも可能です。

 C-トレインには、フリー・フェア・ゾーンと呼ばれる、料金無料の区間が設定されています。この区間は、ダウンタウンのシティーホール駅からダウンタウン・ウエスト駅までの9駅で、それこそ乗り降り自由。チケットを持つ必要はありません。

 カルガリーダウンタウンは、それほど広い区域ではありませんが、C-トレインをうまく活用すると、便利で経済的に市内巡りをすることができます。

 

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※C-トレインのシティーホール駅。

 

 ダウンタウン

 カナダ・デー前日の日曜日、ダウンタウンは、歩道に張り出されたレストランのテーブルで多くの人がビールや食事を楽しんでいました。8アベニュー通りのこの辺りには、高級そうな店ばかり。気軽に入れそうなお店はありません。

 途中、The Core というショッピングセンターがあり、そこに入ると、モールのような屋内の街が。上層階には、広々とした天窓の下にフードコートなどもあり、庶民の街という感じです。

 

 カルガリーの中心部は、高層のオフィスビルやホテルなどが林立しています。道路からこうした建物を眺めると、賑わいはなく、何か冷たい雰囲気です。もちろん、休日のオフィス街はどの都市でも似たり寄ったり。不思議なことではありません。

 それでも、その雰囲気に不思議さを感じていると、ふと、一つの考えが思い浮かびました。それは、先のモールもそうなのですが、街がビルの屋内に形成されていたり、幾つかのビルをつなぐ通路が発達したり、と、屋外に出ることなく、用事が済ませられるように配慮されているのです。つまり、あまりにも寒い冬の対策として、このような街になったのではないでしょうか。

 ことほど左様に、オフィスビルの中には、1階が商店街になっていたり、食料品店もビルの中に配置されていたりしています。表の道路からは、どんな店がどのビルにあるのかほとんど分からない状況です。

 

 

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※街の様子。

 

 モニュメント

 カルガリー市内には、あちらこちらにモニュメントが配置されています。銅造りのようなものや、鉄製の作品。白くて細い金属を巧みに湾曲させて、顔の形を造ったような作品など、どれもこれも芸術的で、心が癒されます。

 

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※街中のモニュメント。


 カルガリーの街

 カルガリーの街の中心部は、縦横1Kmほどの範囲にあります。北にはボー川が流れ、中央には東西にC-トレインと大陸間鉄道が横断しています。下の地図に表されているような、本当に小じんまりとした街で、1日あればぐるっと街中を回ることが可能です。

 

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 ※カルガリーの中心地地図。

 

 私たちが宿泊したホテルは、International Hotel Calgary 。4thアベニューと2ndストリートにあるホテルです。このホテルは、格安の割には立地が良く、次回お伝えするように、カナダ・デーを祝福する花火を、部屋の窓からすぐそこに見ることができました。

 

 カルガリーの2日目は、再び市内巡りと、カルガリータワー。そして、カナダ・デーで街を彩る花火です。

 

*1:空港からダウンタウンへは、このルートが最安値です。わずか3.4カナダドルで移動することができます。

*2:チケットには購入時刻が印字されています。チケットが必要な区間で、無賃乗車が発覚した場合には、当然ペナルティーはあるはずです。