2024-01-01から1年間の記事一覧
白河の関 奥州に入った街道は、この先、白坂の宿場を通り白河へ。奥深い、東北の玄関口に向かいます。江戸時代に整備された五街道。奥州へと向かう道は、白河の宿場町の外れ辺りで終点を迎えます。 その後は、仙台道や松前道など、様々な地方の街道が、奥州…
二所之関 街道は、いよいよ、陸奥(みちのく)の地に入ります。下野と奥州との境界は、東西に小高く連なる尾根の上。坂道を上った先の、峠あたりに境界線が通っています。 この峠には、下野側と奥州側に、それぞれ、由緒ある神社が佇みます。玉津島明神と住…
国境の町 下野の国を北進してきた街道は、国境の町、那須町を進みます。この町の西の地域は、那須高原で有名ですが、反対の東側は、幾重にも重なる山々が、厚い壁をつくっています。そして、この壁の中心が、下野と常陸の国、陸奥の国の境界にある八溝山(や…
奥の細道 越堀(こえぼり)の宿場町辺りから街道を西にそれ、高久へと足を向けた芭蕉と曾良は、那須温泉を訪れて、温泉神社に参詣します。そして、神社近くにある、殺生石(せっしょうせき、謡曲の舞台にもなっています)を訪ねることになるのです。*1 湯を…